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貞心一門会のお話


左・貞寿      右・師匠の一龍斎貞心  

お仲入り(休憩時間)に、
手作りのお芋煎餅と大学芋が観客に振る舞われました。


8日土曜
日本橋亭で"貞心の会"でした。

十数年振りに入った前座の貞二(ていじ)君が、三方ヶ原軍記を読んで、
いつも前座で”三方原軍記”を読んでいた宝井梅湯が、

[蜘蛛の糸]
芥川の小説を講釈に
カンダタが地獄に落とされ、灼熱地獄に針の山に、血の池で苦しんでいた時、
極楽からお釈迦様が、蜘蛛の糸を垂らして下さる・・。

その糸は、生前、カンダタがした唯一の善行、
小さな蜘蛛を踏み潰さずに助けたことを想起させている・


前座さんは、こうした会や定席で、雑事全般の他、
今は通いのケースが多いですが、昔は住み込みで、
生活の世話しながら、芸を仕込まれて、二つ目(その後に真打ちになる)になる迄、
忍耐と根性と、師匠や周囲の方々から慈愛と応援を頂いて、頑張ったそうです。

今は、前座さんの雰囲気も業界全体も、ご贔屓さんも大勢いて、明るいなぁ~
と、感じられるのは、部外者ゆえのお気楽のメガネで見るからか・・


貞寿のネタは
亀甲縞大売り出し

歌舞伎18番を制定した大役者の2代目市川團十郎が、亀甲縞の反物売りに、
手を貸してくれた話

さる藩が、財政難で栽培した綿を木綿にして亀甲縞の反物に仕立てたが、
売り方が分からずに・・
貞寿の「現代ではマーケテイングリサーチっですね!」の一言にうけて、
観客がどっと笑う・・

貞寿は当時と現代を自在に行き来できる機転と、話の組み立てが上手く、
言葉もポンポンとでて話は流暢に、小気味良い。

大阪心斎橋際の「袴久右衛門(はかまきゅうえもん)」の店に、原価を1匁(もんめ)
下回る値、6匁5分で5万反の反物を預け、思案に窮した杉立治兵衛
(すぎたてじへえ)、江戸より上ってきた團十郎に反物を贈り助けを求めた処、

なんと、舞台で、溺れたずぶ濡れの衣装を脱いだ下にその亀甲縞が・・
桟敷では芸者衆が、亀甲縞の浴衣で華やかにご見物し・・

そして、見事に亀甲縞の反物が大当たりして、
値切った久右衛門は5万反を18匁5分で、もう、5万反は24匁5分で
さらに残りの20万反は釣り上げるかと、思わせながら、ほぼ同値の25匁5分で
治兵衛は、7万4000両の利を得て藩財政が再建されたというお話・・

大人物は、情もあり、発想も柔軟・・
勘定はしっかりしてるが、詰めで利のみを追いすぎない・・
硬で攻め軟で人情溢れ・・
という、今に通じるお話です。

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趣味 散歩と文楽と歌舞伎
文楽歌舞伎狂言の非日常性に昇華された人間性を感じます。日々のつれづれを 舞台に投影したり政治に絡めたりして書いています。

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