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恋模様三題

 日本橋亭前の一龍齋貞寿

今朝の朝練で聞いた一龍斎貞寿は、サッカーW杯解説、既に勝ち点6点で、
決勝リーグ進出が決まっているコロンビアが、25日水曜日に、日本相手に消化試合といなしてくれるか?そしたら、勝機ある!神頼み的な展開となってきました。

コロンビアは、これ迄、火曜日に負けてるという、ジンクス迄調べて、
コメントする人迄出てます。

貞寿の師匠の一龍斎貞心は、映画や芝居に出ていた俳優でもあり
歌舞伎文楽の造詣が深い。柔らかな口調でしっとりとタップリとした語りは、
江戸情緒を醸し、絶品。私の一番の贔屓です。
20日金曜の貞心の演題は恋模様【紺屋高尾(こうやたかお)】

藍染屋の職人・久蔵が吉原三浦屋の高尾太夫に一目惚れ、1度の逢瀬のために3年の給金25両を持ち、吉原に行く。高尾太夫はその純愛にほだされ、年季明けの翌年3月に、素人新造になって嫁入り、一陽来復、新玉の春を迎える。暖簾分けしてもらい店は繁盛幸せに暮らすという、傾城の恋が実るお話。



歌舞伎狂言も、主題に付けて、男女の名前を外題、副題に致しますが

侠客幡随院長兵衛が、雲助をバッタバッタと斃す白井権八を
[お若えの、おまちなせぇやし]と、籠の中から呼び止め、
[待てどお止めなされしは・・]と、権八が応えるのが見せ場の
[浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいまずま)]のうち、
「鈴ヶ森]の【権八小紫(ごんぱちこむらさき)

鳥取藩士白井権八は、人を殺めて出奔し、江戸へ出て辻斬りを働き、鈴ヶ森で磔刑にされる、その馴染みの吉原の遊女小紫は、塚の前で自害する。



新内節の[明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)]の【時次郎浦里



歌舞伎では、曲輪で子を産んだ浦里を訪ねてきた時次郎の親子三人が雪の中、
折檻され凍える恐ろしい話ですが・・

落語では、
堅物一方の日本橋の商家の息子・時次郎を柔らかくしようと、父の日向屋半兵衛は、町内の遊び人・源兵衛と太助に頼んで、吉原に連れて行ってもらうが、、、
お相手の花魁浦里は歳は18歳・絶世の美女で、
「ウブな若旦那にわちきは惚れんした、・・♡」となり、
蕩けた時次郎は、以降、すっかり遊び人になる話に化けます。
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雨を唄った江戸小唄より 雨宿り・水たまり・花の雲 

入梅しても雨が降らぬと水不足を心配されましたが、この数日、雨続きです。

江戸小唄より雨にちなんで

雨宿り
  ~六下り

夕立ちに ひとり外見る 洗い髪
待つ人は来もせで 濡るる門口に
辛気な声や 雨やどり

ここ数日の雨は小糠雨の風情ですが、小唄は夏の夕立の後の雨上がりを唄って
 
水たまり
  ~本調子

夕立の過ぎて遠のく雷さんに
ほっと見交わす顔と顔
雲間がくれに あい傘を
かわってさした お月さま
晴れて逢う夜は 足元そぞろ
月踏み砕く 水たまり

 
花の雲
  ~本調子

花の雲 鐘は上野か浅草か
所縁の色の鉢巻も
江戸紫や 伊達姿
堤八町 衣紋坂
大門くぐる助六に
煙管の雨が降るように

写真 (27)
「助六由縁江戸桜」花川戸の助六・市川海老蔵

江戸名所図会には、時を告げる鐘が江戸市中に9箇所あり、日本橋石町、浅草寺弁天山、上野寛永寺、本所横川町、芝切通、・・等、うち有名なものが上野と浅草の鐘・・江戸っ子の憧れ、花川戸(浅草の地名)の助六(すけろく)は今日も、紫縮緬の伊達鉢巻を頭部に結び、黒羽二重を着流しにして、蛇の目傘を手に、堤八町(猿若町吉原に至る道)を抜けて、吉原の大門をくぐり、恋人の花魁揚巻(あげまき)のもとへ通う。吉原の女性は、気に入った男性への恋の意思表示に、自分の吸いつけの煙管を差し出すのが習いで、モテ男助六には、煙管の雨が降り注ぐという・・江戸小唄です。

参照 歌舞伎への誘い 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
http://http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/kabuki/jp/5/5_04_23.html

梅一輪

天保13年(1842年)に、水戸藩9代藩主徳川斉昭公(なりあきこう)が「衆と偕(とも)に楽しむ場」として開設した、梅の名所偕楽園の 園内には、約100品種3,000本の梅が植えられ、2~3月は梅見客が花を愛で、入梅した現在は、生った実の梅落しが行われ、安く市民に販売されます。1袋、1,5キロで300円、梅干や梅酒作りにどうぞ・・。


江戸小唄より

梅一輪
 ~本調子

梅一輪 一輪ずつに鶯の
うたい初めそろ
春の景色も ととのうままに
実は会いたくなったのさ


水戸偕楽園の梅
参照 梅の芳香と歴史の景勝地 偕楽園

小唄 髪結い新三 障子船

言葉の不思議の続きで 江戸小唄から

髪結い新三(かみゆいしんざ)
 ~本調子

目に青葉
山ほととぎす 初がつお
かつお かつお の売り声を
聞く 湯帰りの耳果報
さつまさ
コリャサ アアア

髷にさしたる房楊枝
浴衣の裾をかいどりて
髪結い新三は いい男

梅雨小袖昔八丈・髪結新三・勘三郎
  18世中村勘三郎の「髪結新三」

歌舞伎の演目『梅雨小袖昔八丈』(つゆこそでむかしはちじょう)髪結い新三
http://http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/kabuki/jp/5/5_04_26.html 

小悪党・髪結いの新三は、白子屋(しらこや)の娘・お熊が、番頭忠七と、想いあう仲であることを知り、縁談が持ち上がったお熊をそそのかして連れ去り、白子屋から身代金30両をせしめたが、上には上がいて、強欲家主の長兵衛(ちょうべえ)には歯が立たず、長兵衛は、新三をやり込めて身代金の半分15両とこの時期の、江戸っ子の好物贅沢な初鰹(かつお)を半分せしめる。やがて新三は、顔を潰された恨みから復讐の機会を狙っていた、親分の弥太五郎源七(やたごろうげんしち)に、深川閻魔堂橋の場(ふかがわえんまどうばしのば)で、待ち伏せをされて討たれる。江戸の初夏の季節感溢れる、粋な狂言です。

小唄は江戸期の1855年(安政二年大地震の年)、二代目清元延寿の娘・16歳の清元お葉が、父の遺品の不昧公(出雲国松江城主 松平治卿)の作った和歌の短冊に歌詞を足して、当時流行っていた端唄と似た節をつけて唄ったのが奔り。

 散るは浮き 散らぬは沈む もみぢ葉の
        影は高尾の 山川の水 (元になった松江公の和歌)

障子船
  ~本調子

大川や 流行小唄に古浄瑠璃
人の騒ぎの おもしろく
薄煙 空に消えては行方もしれぬ
相思いぐさ しょんがえ
波にまかせた 障子舟
しゃらどけ帯に 心も解けて
酒に橋場の逢瀬ひととき

大川(隅田川)に浮かべた、障子船の中、川面に流れる流行小唄に爪弾く三味線(小唄は撥は使わない)、古浄瑠璃も風情豊かな、馴染んだ二人が帯も心も解けての逢瀬・・を唄います。

参照 端唄・小唄・新内関係の一覧
    春日とよ芝鳳小唄教室 小唄のいろは
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Author:imagica
種別 生物
趣味 散歩と文楽と歌舞伎
文楽歌舞伎狂言の非日常性に昇華された人間性を感じます。日々のつれづれを 舞台に投影したり政治に絡めたりして書いています。

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